製品形状が決定し、金型も完成し、いざ成形…というときに急に設計変更が入ったり
また、強度計算を行ったら製品強度が足りないことが判明した時…
製品形状を変更せざるを得ません。そうなると基本的に金型は作り替え、ということになります。しかし、設計変更内容が肉厚の変更やリブ追加程度で済む場合は金型修正(加工)することで作り替えなくて済む場合もあります。
▶金型修正が可能な場合
肉厚増加、リブ追加など基本的に金型を切削する場合は修正は可能です。
逆に金型を溶接で盛ることで肉厚の減少やリブを削除することも可能ですが
量産性を考慮すると推奨はされません。
▶作り替えが推奨される場合
CASE①では高さ方向の変更はある程度可能ですが、平面方向の移動になるとインサートの位置決めピンの位置を変更する必要があり、ピンが通る穴をすべて埋める必要があるので作り替えになります。
CASE②では少量なら問題はありませんが、一般鋼材ではガラス繊維による摩耗により金型へのダメージが大きくなります。焼き入れ材料などで作り替えが推奨されます。
CASE③ではコールドランナーからホットランナーに変更する場合はホットランナーを埋め込むのに必要な型厚が無い場合が殆どなので作り替えになります。
その他も色々なCASEもありますが弊社にてご相談も可能です。
金型の作り替えは材料廃棄にもなるので0が良いに越したことはありません。
そうならないためにも事前のCAE検討や生産計画など綿密に行う必要があります。
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