粘度とは流体の粘りの強さを表したものになります。
身近なモノで例えると粘りが弱い流体は水、粘りが強い流体はハチミツ
ということになります。
プラスチックは温度・圧力が変化すると粘度も変化し、高温・高圧になるほど粘度が低く
なり流動性がよくなるという特徴があります。
射出成形を行う場合、プラスチックに熱を加え、射出し、金型の中で冷却し固化させます。
つまりプラスチックを高温にすればするほど、冷却するのに時間がかかり、生産効率が
悪くなってしまいます。
また、射出時に高圧をかけて流動性は良くしようとすると、成形品に圧力による応力が
残留し、成形品のひずみや割れの原因となってしまいます。
実際の成形では金型仕様にもよりますが低温/低圧条件では樹脂の流動性が悪く
射出➡充填することが困難であることが多いです。
そのため、少しでも流れをよくするために高温/高圧条件で成形されているのが
現実と言えます。
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