金属3Dプリンターを扱ううえで注意すべき点がいくつかあります。
今回は過去の弊社での事例からその注意点をご紹介していきます。
ベースプレート・造形品の変形
金属3Dプリンターはレーザーで金属の粉末を焼結させ、形状を造形します。
そのプロセス上、ベースプレートにも温度変化を与えるため、変形を誘発してしまいます。
変形量の予測は現状困難なため、現場ではソリ変形を見越してベースプレートの取り代を設けて造形をしています。
しかし、取り代以上に変形が発生した場合、追加で溶接を実施し、再び切削加工を行います
上の画像はベースプレートの変形が発生したため、追加で溶接を実施後、切削により平面出しを行っています。
変形の問題は非常に厄介で、後加工が必要になるだけでなく
・造形中にベースプレートの固定ボルトが折れる・外れる
・リコーターと造形物が接触し、機械が停止する
など、多くの問題を誘発します。
そのため、弊社ではレーザー条件やベースプレートの材質の選定など幾つもの
トライ&エラーを実施して金属光造形品を量産金型用入れ子に利用できるまでになりました
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