抜き勾配とは金型から製品を取り出しやすくするために製品形状に予め設けておく
勾配のことです。もし抜き勾配が無い場合、製品の収縮でコア側に抱きついてしまい
取り出し困難になったり突き出しピンが曲がったりします。
では、抜き勾配どれくらい設ける必要があるのかというと
キャビ側で2.0°コア側で0.5°程度設けるのがデフォルトになります。
もし、キャビ側よりもコア側の勾配を大きくした場合、コア側の離型性がキャビ側を上回ってしまい、製品がキャビ側にくっついてしまう可能性があります(キャビ取られ)
通常、製品の突き出しピンはコア側(可動側)に設けられているので、突き出し機構の無い
キャビ側に製品がつっくいてしまうと取り出しが困難になりますし、量産性がありません
その為、抜き勾配を設けるときはコア側よりもキャビ側の勾配を意図的に大きくし、キャビ側の離型性を上げてコア側に成形品が残るようにしておきます。
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