前回弊社のSG-WINDを使ったエア抜き実験を行いましたが
今回は弊社の3Dプリンターで作成したガス抜き入れ子にて実験を行いました。
SG-WINDでは金型へ使用するには入れ子として加工が必要となりますが、3Dプリンターでは
入れ子構造として造形後、そのまま金型へ使用することが出来ます。
3Dプリンターではポーラス構造と呼ばれる多気孔構造でガス抜きを行います。
ガス抜き通路が真っすぐではないのでSG-WINDに比べ排気抵抗は大きくなりますが広い面や曲面にも対応して造形することが出来ます。
実験概要は前回と同じように金型に組み込まれた状態を想定して工場エアー(~0.5MPa)を接続します
ガス抜き入れ子は金型にそのまま使用できるよう入れ子構造としています
前回と同じくガス抜き入れ子から抜けたエアーを可視化するために入れ子ごと水の入った水槽内へ配置しました。
エア抜き実験の様子(0.2MPa)
動画は0.2MPaのエア圧となりますが、エアがスムーズに通っている様子が確認できました。
通常の射出成形では樹脂圧は少なくとも10MPa以上となっているのでガス抜き性能に問題はないと言えます。ポーラス構造は造形の条件によって気孔の作られ方が変化します。
入れ子の形状や大きさに合わせてベストな造形条件をご提案いたします。
関連記事
▶金属3Dプリンターの造形方法➡こちらから
▶レーザー条件とポーラス構造の関係➡こちらから
▶3Dプリンター ラティス構造➡こちらから
▶3Dプリンター量産金型への活用事例➡こちらから
▶3Dプリンターを扱ううえでの注意点➡こちらから
Comentarios