熱可塑性樹脂の成形加工を考えた場合、結晶性であるか非晶性であるかが大きな問題となってくる。具体的に何が違うのかというと
プラスチックは多くの分子が沢山集まった高分子材料でプラスチックを構成します。
分子は溶融状態では特に定まった形はなくランダムな状態にありますが、冷却が始まり固まった状態では部分的に集合した、ある定まった形状になります。
その定まった形状で、直線的な折りたたみ構造を結晶と呼び、その割合が多い樹脂を結晶性樹脂と言います。
結晶は分子が密集した状態であるので分子間を引っ張る「分子間力」がより強く作用し熱や外力に対して抵抗力のあるプラスチックとなります。
結晶性樹脂と非晶性樹脂では温度変化による高分子の挙動も異なります。
非晶性樹脂は結晶性樹脂に比べ、ガラス転移温度が高い傾向にあり、融点を持ちません。
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