弊社では金型の離型性の向上のためにイエプコ処理装置を2台導入しております。
イエプコ処理を施す主な条件として
①使用樹脂がエラストマー(TPO)の場合
②離型性が悪そうな箇所
③深さがあるリブ形状
④TRY試作後、離型の悪かった場所
などが挙げられます。
しかし、処理が必要となった場合でも最大ワーク寸法(700mm×700mm)を超えていた場合
装置に入れて処理できません。
イエプコ処理ができない場合、金型は作業者による手磨きとなりますが、長時間の磨き作業となるので作業者の負担は大きく、また工数が延びてしまう要因にもなっていました。
そこで弊社内で大型のイエプコ装置を自主製作することで
ワークサイズ2000mm×1400mmまで処理が可能になりました。
この装置により大型金型入れ子の手磨きにかかっていた工数80時間を約8時間まで短縮することができるようになりました。
イエプコ処理は深いリブの先端までしっかりイエプコ処理できるので磨き工数の削減に大きく貢献できます。
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