弊社では円筒形状を有する樹脂成形品において円筒部先端のガス抜きがうまく出来ず
ガス焼けやウエルドラインとなってしまう事例がありました。
材料:PA66+GF25 円筒部先端にウエルドラインが見える
この時、製品円筒の鉛直方向と金型側に計36か所のガスベントを設けていました。
ガスベントを設定しているにも関わらずガス抜きがうまくいかない要因として
①偏肉で肉厚になっている場合、ガスが溜まりやすくなる(逃げ道が無くなる)
②樹脂にガラス繊維等が混ざっている場合、繊維によりガスベントが詰まりやすくなる
他にも充填バランスが取れていない場合など製品形状や成形条件によりガス浮きが上手くいかない場合もあります。
今回のケースでは、鉛直方向に設定したガスベントを一度見直すことにしました。
~関連記事~
➡ガスベントの設計については、こちらから
➡ガス抜き入れ子SG-WINDについては、こちらから
➡樹脂流動解析については、こちらから
Kommentare