プラスチックができるまで 身近な製品の“意外なルーツ”をわかりやすく解説
- SANKO GOSEI
- 3月26日
- 読了時間: 3分
私たちの身の回りには、プラスチック製品があふれています。ペットボトル、スマートフォン、自動車部品、食品容器…。
しかし、ふと疑問に思いませんか?
「このプラスチックって、いったい何からできているのか?」
実は普段何気なく使っているプラスチックは“地中深くにある石油”から作られているのです。
本記事ではプラスチックができるまでの流れをできるだけ分かりやすく解説していきます。
プラスチックの原料は「石油」
プラスチックの主な原料は「原油(石油)」です。
原油は、地下から採掘された黒くドロドロした液体で、そのままではプラスチックにはなりません。
まずは、この原油を分解・加工していく必要があります。
プラスチックができるまでの全体の流れ
プラスチックは、以下のような工程を経て作られます。
① 原油の採掘② 石油精製(ナフサの抽出)③ ナフサの分解(基礎化学品の生成)④ 重合(プラスチック原料の生成)⑤ ペレット化 ⑥ 成形加工(製品化)
図①は石油からプラスチックに至るまでのフローチャートになります。
一つひとつ見ていきましょう。

① 原油の採掘
まずは、地下深くから原油を採掘します。
この原油は、タンカーによって石油精製工場へ運ばれます。
② 石油精製(ナフサの抽出)
原油はそのままでは使えないため、約350℃に加熱して「蒸留」します。
このとき、沸点の違いによって成分が分けられ、その中から取り出されるのが「ナフサ」です。
👉 このナフサが、プラスチックの原料の“もと”になります
③ ナフサの分解(クラッキング)
ナフサはさらに高温(約800~850℃)で分解され、小さな分子へとバラバラになります。
ここでできるのが、
エチレン
プロピレン
ブタジエン
といった「基礎化学品」です。
👉 この時点ではまだ“プラスチックではない”のがポイントです。
④ 重合(分子をつなぐ)
次に、この小さな分子を“つなげる”工程に入ります。
これを「重合」と呼びます。
例えば:
エチレン → ポリエチレン(PE)
プロピレン → ポリプロピレン(PP)
このようにして、プラスチックの原料が完成します。
⑤ ペレット化(粒にする)
できあがった原料は、扱いやすいように**3〜5mm程度の粒(ペレット)**に加工されます。
このペレットが、成形工場へ運ばれます。
⑥ 成形加工(製品になる)
ここで初めて、私たちが知っている「製品の形」になります。
代表的なのが射出成形です。
ペレットを溶かす
金型に流し込む
冷やして固める
👉 これでようやく、製品として完成します。
プラスチックは「人工的に作られた材料」
ここが重要なポイントです。
プラスチックは、自然界にそのまま存在する材料ではありません。
石油を分解し、分子レベルで組み替えて、人間が人工的に作り出した素材なのです。
なぜプラスチックはここまで普及したのか?
理由はとてもシンプルです。
✔ 軽い✔ 丈夫✔ 錆びない✔ 加工しやすい✔ 安価に大量生産できる
このような特徴から、あらゆる分野で使われるようになりました。
しかし、便利さの裏側もある
ここで少し視点を変えてみましょう。
プラスチックは便利な反面、
分解されにくい
環境問題(海洋プラスチック)
CO₂排出(製造時)
といった課題も抱えています。
👉 つまり、
「人間が作った便利な素材」=「扱い方が重要な素材」
とも言えます。
まとめ|プラスチックを知ることは“ものづくり”を理解すること
プラスチックは、
石油 → ナフサ → 分解 → 重合 → 成形
という長い工程を経て作られています。
普段何気なく使っている製品も、実は非常に高度な技術の積み重ねの上に成り立っています。

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