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IPF JAPAN 国際プラスチックフェア 展示品レポート②

成形サンプルでなく成形設備で面白い展示がありますのでご紹介します。


【パスカル株式会社】マグクランプ


通常射出成形機に金型を装着する場合、ボルトなどを使って取付板へ固定(クランプ)

します。

ボルトは最低でも片面4カ所、両面で8カ所固定する必要があります。

成形機の段替え工程において計8カ所のボルトを緩める、締める作業が必要になるので

時間は勿論作業者への負担が大きいのが現状です。

また、締める作業を忘れたために金型が落下し金型や成形機にダメージを与えるだけでなく

作業者の危険も発生しかねません。

マグクランプは文字通りマグネットの磁力を使って金型をクランプする装置となります。

磁力だけで金型を固定できるなんてビックリですね!

                マグネットクランプ

クランプの構造として、通電するとアルニコ磁石の極性がネオジム磁石と同極化し、金型をクランプ。アルニコ極性を反転させれば金型をアンクランプできるようです。

もし金型のズレや浮きを検知した場合、異常発生の信号を成形機に送り、即座に動きを止めるそうです。


クランプの手順

専用のコントローラーとケーブルを接続し操作は磁力スイッチのON/OFFだけになります。

注意点としてはマグネットプレートの厚み分、成形機のデーライトが減りますので

金型の型開きストロークが確保されているか確認が必要です。

また、マルチマグクランプは450t以下のみ提案できるシステムとなっており

450t以上になると1BY1を選定されるとのことでした。


磁石のON/OFFを切り替えるマルチコントローラーは1つで複数台設定が可能なので

小型~中型成形機を複数台お持ちの成形メーカーで高いコストパフォーマンスが得られそうですね。


因みに、弊社滋賀県の成形工場でもマグクランプが導入されております。

段替え時間の短縮に大きく役立っております。弊社では、金型落下防止フックは必須です。

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