前回よりCAE上では基準の取り方で製品の見かけ上の変形量が変わってしまうことをご紹介しました。
そもそも何故このようなことが起きてしまうのでしょうか?
通常、CAEを実施するときモデルはSTEP/IGES系形式であることが殆どです。
この形式ではモデルの寸法が入っており、面も崩れていません。
なので座標系は簡単に作成することが出来ます。
しかし、ソリ解析ではモデルの変形を再現する必要があるので、STEP形式から点群のSTL形式へ自動的に変換されます。
つまり、モデルが持っていた寸法や面が崩れてしまうことになります。
これでは座標系どころか基準となる面すら存在しません。
そこで、基準となる面を仮想的に作成し、基準面として定義してあげる必要があります。
解析上だけでなく、実際の成形品も同じように仮想的に作成された面上で測定が行われています。
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