身近にあるもので射出成形を体験してみよう! 2/2
- SANKO GOSEI
- 4月29日
- 読了時間: 2分
更新日:5月29日
前回は複製用の型を作成しました。
今回は、その型に実際にレジン(UVレジン)を流し込んで成形してみよう!
(1)コア型とキャビ型を合わせる。
隙間があるとそこから樹脂が流れてしまい、うまく成形できません。
また、樹脂の射出圧力で型が開いてしまう可能性もあるので、テープやひもで縛って型が開かないようにする。これを射出成形における型締めといいます。
(2)樹脂の射出
ゲートから樹脂を射出する(黒い液体はUVレジン)
この時の注意点は、レジンが最後まで充填されているかを確認することです。透明なオユプラを使うと、充填されていない部分を確認しやすい。
また、無理に樹脂を流そうとすると、型の隙間からバリが出て後処理が大変になります。 しかし、ショート(充填されていない)よりはましなので、多少バリが出る程度に樹脂を流し込む方がよいです。
(3)樹脂の硬化
UV-LEDライトでUVレジンを硬化させる。

硬化時間は2分程度ですが、型に厚みがあると光の効果が弱くなりますので、各方向から十分に光を照射してください。
(4)離型
UVレジンの硬化を確認後、金型を開き、成形品を取り出します。
成形品はオユプラより硬いので、オユプラを変形させれば簡単に離型できます。
ただし、何個も作る場合は、あまり変形させると、その後の成形がうまくいかないことがあるので、最小限の変形で離型する。

(5)二次加工
離型した成形品は、ほぼ充填されたが、バリや気泡があり、そのままでは使用できません
成形品をカッターナイフやヤスリなどを使って加工します。


これが最初の複製でしたが、比較的上手に成形できていることを確認できました!
とても簡単な実験ですが、射出成形の基本が学べるので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか?
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