①機械加工の必要性
成形品を機械加工する場合の主な方法と、その目的を表1に示す
②加工法の選択と注意点
プラスチックの機械的特性として、一般に圧縮強度に比べてひっぱち強度が小さく
弾性係数も通常切削の対象である鋼に比べて極端に小さいことが上げられる。
これらの性質をよく理解して、刃物形状や切削条件を選定することが望ましい。
その刃物の形状は金属よりも削りくずを逃げやすくするために逃げ角を大きくとって
被削材との摩擦を極力減らし熱の発生を少なくするべきである。研削切削は仕上がり面が
良好であり、連続作業においても切れ味の低下はほとんどない。
また、成形品のバリ取りやエッジの面取りなどは機械加工では難しく手加工によることが
多い。この場合にナイフを用いるのが一般的であるが、成形品の材料の種類や形状
によってナイフの刃先形状及びその当て方に一工夫することが必要である。
表1 成形品に対する機械加工法とその目的
①ドリルの形状と名称を図1に示す
ドリルの特殊な刃先形状の例を図2に示す
プラスチック用ドリルの形状を表2に示す
②バイトの形状と名称を図3に示す
プラスチック用切削工具の形状を表3に示す。またプラスチック用切削条件を表4に示す。プラスチック用フライス削り条件を表5に示す。
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