製品設計編からの続きになります。
製品形状が決定したら金型設計に入ります。
【金型材料の選定】
最初に金型材料を選定します。金型材料選定基準は成形材料の種類、充填材の有無、成形品の形状、成形品の要求品質、総ショット数で決められます。
また、材質によっては加工機で加工出来ない場合もありますので製品形状含めて検討が必要です。
今回の場合、量産で使用するわけではありませんがガラス繊維が入った材料の試作も想定しているので下の表1より焼入れ材に決定しました。
![プラスチック金型材料の特徴](https://static.wixstatic.com/media/217ce4_d6d9688d8eb6470d9c41410e87c7b62e~mv2.png/v1/fill/w_980,h_649,al_c,q_90,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/217ce4_d6d9688d8eb6470d9c41410e87c7b62e~mv2.png)
【金型構造の選定】
【入れ子構造】
![金型入れ子構造の図](https://static.wixstatic.com/media/217ce4_1f04f4df321a41f4ad288067e8a4254d~mv2.png/v1/fill/w_743,h_540,al_c,q_90,enc_auto/217ce4_1f04f4df321a41f4ad288067e8a4254d~mv2.png)
入れ子は交換できるようになっており、肉厚を変更することで製品肉厚を変えることができます。コア側で変更するので突出しピンの突出し設定も一緒に変更しておきます。
因みに入れ子は一度はめ込んで成形すると人力では外すことはほぼ不可能です。
そこで入れ子には必ず四隅に突出し用のタップを切っておきます。
こうすることでボルトをねじ込んでいくだけで入れ子を外すことができます。
次回:成形条件設定に続く
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