ホットランナーシステムは射出成形の際に必要なスプルー、ランナー、ゲートを作らなくて済むので製造コスト削減のメリットがありますが、製品部とランナーが近い位置に接しているのでホットランナーの熱が製品部にも伝わってしまい、ゲートが綺麗にカットできない不良(ゲート凸残り)が発生しやすくなります。
ゲート凸残りになると二次加工でゲートカットが必要となるので製造コスト増加となっています。
そこでどうにか局所的にホットランナーと接する部位を冷却できないか、検討したところ
エアブロー装置でジェットクーラーをゲート部に噴射することでこれらを解決することができました。
今回の設定では14秒間噴射することで金型設定温度である63℃に近づくことが分かりました。
ホットランナー付近の金型温度が金型設定温度付近まで下がったことで問題となっていたゲート凸残りを改善することができました
エアブローによる冷却の他にも金型のコア側を入れ子化して3D配管を通せば冷却効率がグンと上がります。
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