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製造業は他業種に比べ原価率が高く、約80%を占めると言われています。そのため製造に
かかわるコスト意識を高く持っておく必要があります。
このページではプラスチック製品の製造プロセスにおいてコスト削減につながるアイディアを
いくつかの項目に分けてご紹介したいと思います
1.成形不良の撲滅
コスト削減において最も重要視して取り組まなくてはならないのは成形不良を無くすことです。
生産性を上げようと成形サイクルを短くして成形不良を出していては元も子もありません。
成形不良を出さないためにも成形不良について理解しておく必要があります。
ショートショット
成形材料が金型に充填しきらずに成形品の一部が欠けた状態になること
ガス焼け
成形品の全表面が変色、流動末端部やウエルド部が燃焼して黒く変色する
バリ
金型の隙間やPL(パーティングライン)から溶融樹脂がはみ出す
変形
成形品が金型から取り出した直後に歪んだ状態になること
ヒケ/ボイド
成形品内部に空気の泡が発生する現象
ウエルドライン
成形品内部に空気の泡が発生する現象
ショートショット
ガス焼け
バリ
変形
2.成形サイクル短縮
成形サイクルの短縮はコスト削減効果が大きい対策の1つと言えます
何故なら労務費(従業員の賃金)や経費(水道光熱費、工場の賃貸料など)といった製造原価削減に
直結するためです。成形サイクルで最も時間がかかるのが冷却工程になります。
この冷却時間を成形不良を出さず如何に短縮できるかが製造におけるノウハウと言えます
成形サイクル短縮方法
・3Ⅾ冷却水管 ・インサート成形 ・材着シルバー ・打ち抜き成形
・アルミ型 ・多数個取り ・高外観成形 ・2色成形
3.成形設備の見直し
成形設備とは実際に成形を行う射出成形機、それらを取り出す取り出し機、カメラ検査のことを指します。こちらでは省スペース化や省人化の効果が期待できます。
これらは生産計画段階で検討する必要があります。
成形設備の見直し
・ハイサイクル成形機 ・取り出し機 ・カメラ検査機 ・ホットランナー
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